はじめに
イギリス英語では薬屋は「CHEMIST」、薬局は「PHARMACY」と呼ばれています。風邪薬や胃腸薬などの一般的な医薬品はスーパーでも販売されているため、専門の薬屋を探す必要はありません。大きな街のハイストリートには「BOOTS」や「Superdrug」といった有名なドラッグストアがあります。これらの店舗は品揃えが豊富で、薬剤師も常駐しているためアドバイスを受けることができます。また、比較的小さな町でも「Lloyds Pharmacy」という薬局が見つかります。なお、薬によっては処方箋がないと購入できない薬もありますので、現在薬を服用されている方は、十分な量を日本から持参されることをお勧めします。
以下の薬は処方箋なしで購入できる一般薬です。
鎮痛剤
Paracetamol (パラセタモール)
日本では「アセトアミノフェン」として知られており、頭痛(偏頭痛を含む)、解熱、歯痛、生理痛などに効果があります。通常は錠剤タイプが一般的ですが、水に溶かして飲むタイプも販売されています。乳児用・小児用(Calpol:カルポール)は生後3ヶ月から服用できますので、お子様に与える際は適切な年齢用のものをお選びください。
Ibuprofen(イブプロフェン)
イギリスではParacetamolと同様に広く使用されている薬で、鎮痛、解熱、抗炎症作用があり、頭痛、生理痛、歯痛、関節痛などを和らげます。一般的に錠剤やカプセル状で販売されていますが、液体タイプも入手できます。乳児用・小児用(Calprofen:カルプロフェン)は生後3ヶ月から使用可能ですので、お子様に与える際は年齢を必ずご確認ください。
Nurofen (ニューロフェン)
イブプロフェン(ibuprofen)を主成分とし、アスピリンと同様の仕組みで痛みを抑えます。頭痛、歯痛、生理痛、風邪による頭痛、筋肉痛を緩和します。錠剤、粉末薬、液状薬のカプセルなど、様々な形状で販売されています。「Nurofen Plus」という種類には、イブプロフェンに加えて中枢神経に働きかけて鎮痛効果を示すコデイン(Codeine)が含まれています。また、乳児用・小児用は生後3ヶ月から服用可能です。
Anadin (アナディン)
鎮痛効果で知られるアスピリンを主成分とした薬です。通常は錠剤タイプで、オリジナルはアスピリンとカフェインの配合となっています。「Anadin Extra」はアスピリンにパラセタモールを加えたもの、「Anadin Ultra」はイブプロフェンを含んだカプセルタイプもあります。タイプによって成分が異なりますので、使用前に必ず内容をご確認ください。
風邪薬
Lemsip (レムシップ)
イギリス人におなじみの総合感冒薬。頭痛緩和、下熱剤として効果が高いパラセタモール(Paracetamol)、免疫力を高めるといわれているビタミンC 等が成分。風邪の三大症状である頭痛、関節痛、鼻水や鼻詰まりを緩和する。基本的に1回1袋をお湯に溶かして服用します。カプセルに入ったタイプ、水なしで服用する粉末状もあります。また薬の含有量が多くなっている「Lemsip Max」、子供用の「Lemship children’s」も。オリジナルのレムシップはレモン 味でそこからこの薬の名前がついていますが、ブラックカレント味もあります。
Beechams Cold and Flu Hot Lemon(ビーチャム、コールド・アンド・フルー・ホットレモン)
こちらもイギリスでポピュラーな総合感冒薬。含有薬とその効果はほぼレムシップと同じ。また服用方法も同様で1回1袋を湯に溶かして飲みます。カプセルタイプ、水なしで服用する粉末状のものもあります。薬の含有量の多いものは「Beechams Flu-Plus」の名前で販売。レモン味のほか、レモンと蜂蜜味、ブラックカレント味、ベリーフルーツ味とバラエティが多いのが特徴です。
Day Nurse (デイナース)
服用しやすい液状の総合感冒薬。頭痛緩和、下熱に効果のあるパラセタモールの他、関節痛に効果を示すフォルコダイン(Pholcodine)を含んでいるのが特徴。風邪、インフルエンザのによる悪寒、関節痛、頭痛、鼻水と鼻詰まり、咳等を緩和する。カプセル状のものもあります。
Night Nurse (ナイトナース)
Day Nurse」の姉妹品。風邪、インフルエンザによる寝苦しい夜をのりきれるようにとデイナースに引き続き、売り出された夜用総合感冒薬。頭痛緩和、下熱に効果のあるパラセタモールの他、咳を抑える効果のあるDextromethorphan hydrobromideを含んでいるのが特徴。カプセル状のものもあります。
Benylin Day and Night Cold Treatment (ベンリン、デイ・アンド・ナイト・コールドトリートメント)
風邪、インフルエンザの諸症状を時間にあわせて緩和しようというコンセンプトの薬。1箱の中に昼間用、夜用に色分けされた薬が入っていて分かりやすい。昼間用はパラセタモールを中心に含んだ錠剤、夜用はパラセタモールと咳を抑える効果のあるDextromethorphan hydrobromideを中心とした錠剤が調合されています。
その他の風邪の諸症状
1. のどの痛み
Strepsils (ストレプシル)
最もポピュラーなのど飴のひとつ。抗炎症剤として良く使用されるDextromethorphan hydrobromideが主成分。オリジナル味の他、レモンと蜂蜜味、砂糖なし、またビタミンCを含んだものなどいろいろなタイプがあります。
Olbas Pastilles (オルバス、パスティルス)
ユーカリオイル、ハッカ油、ペッパーミント、クローブオイルなど、天然ハーブを中心に作られているキャンディー状の薬。風邪、インフルエンザによる喉の痛みの他、咳止め、鼻詰まり、頭痛にも効果を示す。ブラックカレント味もあり。
2.咳止め
Benylin Chesty Coughs (ベンリン、チェスティーコフス)
胸にくる風邪による止まらない咳。この咳止めは、炎症やたんを抑えるDiphenhydramine hydrochlorideと炎症で痛んだ気道にやさしく作用するlevomentholを主成分としています。服用しやすい液状タイプ。副作用として眠くなることがあるので要注意です。眠気を誘わない「Chesty Coughs Non-Drowsy」や、子供用の 「Children’s Chesty Coughs」もあります。
胃腸薬
Rennie (レニー)
食べすぎ、飲みすぎによる胃もたれ、胃酸過多による胃痛、消化不良などの諸症状を緩和するペパーミント味の胃薬。Calcium carbonate、Magnesium carbonateの成分が胃酸を中和します。 ブラックカレントやレモンなど様々なフルーツ味が入った「Rennie Rap-Eze」、特に胃液過多による胃痛を治す液状の「Rennie Duo」 などいろいろな種類があるので症状、好みに応じてチョイスできます。
Gaviscon (ガビスコン)
胃酸過多による胃痛、消化不良を主に緩和する胃腸薬。Sodium bicarbonate とCalcium carbonateの働きで胃酸を中和する。飲みやすい液状の他、錠剤、また子供用もあります。通常の含有薬にマグネシウムを加えた「Gaviscon Extra Strength」 もある。
Pepto-Bismol (ペプトビスマル)
胃もたれ、消化不良、吐き気の緩和の他、下痢にも効果を示す。Bismuth subsalicylate が主成分のピンク色が特徴的な胃腸薬。飲みやすい液状です。
抗ヒスタミン剤
Piriteze(ピリテーゼ)Zirtek(ジアテック)
Cetirizine(セチリジン)配合の薬で、セチリジンは日本ではジルテックの名前でも知られています。 花粉症による、かゆみ、涙目などの目の症状、くしゃみ、鼻水などの鼻の症状などを緩和する効果があります。また、湿疹、蕁麻疹、虫刺されなどの肌の症状、食物アレルギーなどにも効果があります。 1日一回の服用で効果が持続します。 後述するロラタジンより強く作用します。 副作用は眠気をもよおすことがあるので、注意しましょう。
Clarityn(クラリティン)
ロラタジン(Loratadine)配合の薬で、日本ではクラリチンの名前でも知られています。 こちらも、セチリジン配合の薬同様、花粉症による、かゆみ、涙目などの目の症状、くしゃみ、鼻水などの鼻の症状などを緩和する効果があります。また、湿疹、蕁麻疹、虫刺されなどの肌の症状、食物アレルギーなどにも効果があります。 1日一回の服用で効果が持続します。これらは眠気を催さないタイプです。
Benadryl Allergy Relief(べナドリル アレジーリリーフ)
アクリバスチン(Acrivastine)配合の薬で、カプセルを1日に3回服用します。 こちらも、上述の薬と同様の症状に対応しますが、アクリバスチンは日本では未認可の抗ヒスタミン薬です。
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4. イギリスの薬
はじめに
イギリス英語では薬屋は「CHEMIST」、薬局は「PHARMACY」と呼ばれています。風邪薬や胃腸薬などの一般的な医薬品はスーパーでも販売されているため、専門の薬屋を探す必要はありません。大きな街のハイストリートには「BOOTS」や「Superdrug」といった有名なドラッグストアがあります。これらの店舗は品揃えが豊富で、薬剤師も常駐しているためアドバイスを受けることができます。また、比較的小さな町でも「Lloyds Pharmacy」という薬局が見つかります。なお、薬によっては処方箋がないと購入できない薬もありますので、現在薬を服用されている方は、十分な量を日本から持参されることをお勧めします。
以下の薬は処方箋なしで購入できる一般薬です。
鎮静剤
Paracetamol (パラセタモール)
日本では「アセトアミノフェン」として知られており、頭痛(偏頭痛を含む)、解熱、歯痛、生理痛などに効果があります。通常は錠剤タイプが一般的ですが、水に溶かして飲むタイプも販売されています。乳児用・小児用(Calpol:カルポール)は生後3ヶ月から服用できますので、お子様に与える際は適切な年齢用のものをお選びください。
Ibuprofen(イブプロフェン)
イギリスではParacetamolと同様に広く使用されている薬で、鎮痛、解熱、抗炎症作用があり、頭痛、生理痛、歯痛、関節痛などを和らげます。一般的に錠剤やカプセル状で販売されていますが、液体タイプも入手できます。乳児用・小児用(Calprofen:カルプロフェン)は生後3ヶ月から使用可能ですので、お子様に与える際は年齢を必ずご確認ください。
Nurofen (ニューロフェン)
イブプロフェン(ibuprofen)を主成分とし、アスピリンと同様の仕組みで痛みを抑えます。頭痛、歯痛、生理痛、風邪による頭痛、筋肉痛を緩和します。錠剤、粉末薬、液状薬のカプセルなど、様々な形状で販売されています。「Nurofen Plus」という種類には、イブプロフェンに加えて中枢神経に働きかけて鎮痛効果を示すコデイン(Codeine)が含まれています。また、乳児用・小児用は生後3ヶ月から服用可能です。
Anadin (アナディン)
鎮痛効果で知られるアスピリンを主成分とした薬です。通常は錠剤タイプで、オリジナルはアスピリンとカフェインの配合となっています。「Anadin Extra」はアスピリンにパラセタモールを加えたもの、「Anadin Ultra」はイブプロフェンを含んだカプセルタイプもあります。タイプによって成分が異なりますので、使用前に必ず内容をご確認ください。
